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月刊薬膳コラム
■ 程さんの月刊薬膳コラム7月号 ■
「子供の好き嫌いから見えてくる食の二極化」

「食べものについて、子供の好き嫌い」の調査をしました。意外な結果でした。が、そこからは、食の二極化の様子もかいま見えます。今回は、食を通じての、二極化について、お話ししてみます。

親子の料理教室で教える際に、食べものについての子供たちの好き嫌いを調べてみました。対象となったのは、中学一年から高校三年までの男女共学の子供たち。一クラス40人前後です。

 食の嗜好について、まず、嫌いなものを聞きました。
肉の嫌いな子供は、0%。魚嫌いは10%。野菜嫌いになると、ピーマン=22.5%、キノコ類=20%、ニンジン=カボチャ=7.5%、ゴボウ=レンコン=2.5%という結果でした。

私の想像していたよりも、好き嫌いが少ないのだというのが実感。キノコ類が不人気なのをのぞくと、意外な結果です。

食べ物の好き嫌いは少ない方がいいのに決まっています。まず、好き嫌いが多いと、「おいしさ」の種類を知らない。嫌いなものを嫌いなままに周囲がしておくと、わがままな性格になる。そして、理想の一日=30品目のバランスのとれた食生活をしないと、病気にかかりやすいなどなど。

ことに肉食ばかりになると、メタボ、生活習慣病になりやすく、ガン、脳卒中の恐れが高まるのは、もうすでに常識となっています。

 さて、そこで少し考えてみるのです。親子の料理教室に足を運ぶような、食育に熱心な親御さんに育てられた子供たちは、いろいろな機会に、食の大切さ、重要さを学ぶでしょう。嫌いなニンジンであっても、自分で包丁を握って調理すると、なんとなく、親しみを覚えて食べ始めるようになります。

子供というのは、いわば白紙ですから、親が機会があるたびに、食のしつけをほどこすと、やがて、いい子になるでしょう。ところが、食の好き嫌いは、家庭環境の影響が大きい。親が嫌いなものは、子供にも与えない。そして、嫌いなまま、それを直す機会もないとなると、これはどうしようもありません。

コンビニなどの手軽な食で、胃袋を満たすだけの暮らしが増えている中で、そういう傾向を是正するチャンスに恵まれない子供たちが多い。食育の中でも、豊かさと貧しさの二極化が進んでいるように思えてなりません。

 食は生活の基本中の基本。ないがしろにしてはいけないことは、さんざんいわれていても、かたや、一方では、間違ったまま、知らぬまま、大人になる子供たちの実情を見ると、食にたずさわるものとしては、いたたまれない気持ちになります。

人は、本来、甘みしか、うまみを知りません。苦み、辛みなどは、食の経験を経て、培われていくもの。これは人生と同じように思われます。



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