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月刊薬膳コラム
■ 程さんの月刊薬膳コラム8月号 ■
「日本と中国の食事マナーの違いについて、お答えします。」

今年も厳しい猛暑が続いています。猛暑に勝つには、食と休息しかありません。暑苦しい時節だからこそ、さわやかなマナーで中国料理を楽しんでいただければ…。今回は、日本と中国の食事マナーの違いについて、お話しします。海外に出かけられる方にも参考になるかも知れませんね。

今回は日本と中国の食事マナーの違いをQ&A風に綴ります。

○「飯店」と「酒家」の違いは?

広大な中国ですから、中国料理と一口に言っても、実にバラエティに富んでいます。この地を旅すれば、すぐに気づくことですが、北方ではレストラン・食堂は、「飯店」。南方は「酒家」と呼びます。神戸や横浜の中華街で店選びに迷ったら、この名前で見分ける。

○メニュー選びに困ったら?

知ったかぶりをしない。これが鉄則。何度中国を訪れても、私は、その店のお勧めに従います。アラカルトかコースか。それは予算と人数次第。少人数ならば、コースの方が、いろいろ召し上がれて、いいでしょうね。

○床に食べ残しを捨ててもいい、と中国ではいうそうだけど?!

食べ散らかすのは、やはり中国でもマナー違反。なによりも見た目が美しくありません。床に平気で食べ物を残すというのは、俗説です。間違っても真似てはいけませんね。

○中国では何度も「乾杯」すると聞きますが…?!

日本と大きくしきたりが異なるのは、乾杯などのお酒のマナー。中国は儒教の影響で年輩を敬います。だから、どんな席であっても、年長者の了解なしに杯を傾けることはありません。必ず、同席の中の最年長に敬意を表してから、いただきます。そして、日本は乾杯以降は無礼講のように、酒杯が進みますが、中国では、一口、いただく度に、年長者に目で挨拶をするのが慣わしです。軽く杯を持ち上げ、目礼。なかなか日本人には慣れない風習ですが、これは、とても美しい光景だと私は思います。「乾杯」(中国風に発音すれば、カンペイ)それを受けて、「随意」(ズイイ)と声をかけます。せっかくの食事のひととき。こういう声の掛け合いもぜひ楽しんでください。

○お箸の使い方は違うの?

日本式の横でなく、中国では縦に。箸の並べ方も異なります。が、一番注意したいのは、日本の箸は、料理を挟むもの。中国の太い、先の丸い箸は、料理を載せるものと考えるといいでしょう。
そして、大皿から取り皿に移すときに、うまくレンゲを使うといいですね。レンゲを左手に、右手の箸で載せる。そんな感じです。そして、良くないのは、取り皿を口元に運ぶ姿。日本人はお茶碗などが基本なので、比較的食器を口元に運ぶ習慣がありますが、取り皿を口元に運ぶのは、いかがでしょうか。あまりお勧めできませんね。
レンゲがテーブルにないときは、リクエストしてもいいでしょうね。

○大皿から好きなものを好きなだけ、取ればいいですか?

円卓の上の大皿には、その人数分しか料理はやってきません。いくら、海老が好きだからといって、ひとりで何匹も取るのはルール違反。まずは、ひとり一口、一品。そして、一巡りして、残っているようならば、もう一度。これがマナーです。

○中国独特の食し方は?

日本人が一番驚くのは、いわゆる“ネコメシ”。中国人はご飯の上に、料理の残り汁をかけて食べるのが大好きですし、これは、マナーに沿っています。が、日本人は、こういうのをネコメシとして嫌います。もちろん、中国流にする必要はありませんが、そういう光景を見て、中国人は…というのは控えましょう。食のルールは国ごとに違いますから。

中国風、日本流という区別の以前に、最近の食のマナーは低下していますね。肘をつく、足を組む。よせ箸をする。ぺちゃぺちゃと音を立てる。食べ終わった後の食器が散らかっている。長年、中国料理店を営んでいて、この頃のマナー違反は目に余ります。

孤食というのでしょうか。ひとりで食事をすることが増えて、見栄え、つまりマナーを気にかける人が減ってきているのでしょうか? 食は人生の大きな喜び。なによりも大切な時間のひとつです。相手を思いやるのが行儀作法の原点です。見た目も美しくありたいものです。自分の価値を下げないためにも。



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