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月刊薬膳コラム
■ 程さんの月刊薬膳コラム4月号 ■
「なぜ、日本人にアレルギー疾患が増えたのか?」

花粉症が猛威を振るっています。花粉症に限らず、アトピーや各種のアレルギーに悩まされている方は大変多いようです。いえ、多いと言うより、いまや、それが普通にさえなってきているように思います。なぜ、こんなに日本人にアレルギー疾患が増えたのか。今回はそのあたりについて、お話ししてみます。

先日、アメリカのソーシャルニュースに、「日本のトイレがハイテクすぎる」という記事が大きく取り上げられていました。温水便座に洗浄機能のついた便器は、かなりの度合いで普及しています。都心部のホテルなどでは、ほとんど常設といっていいほど。日本人にはなじみの光景でも、外国人には、その清潔感は異様に映るようです。

確かに、洗浄は清潔で気持ちのいいものです。が、ここで少し立ち止まって、考えてみたいのです。戦後、日本は高度成長にあわせて、どんどん環境衛生の度合いを高めてきました。10年前と比べても、それは一目瞭然。除菌、殺菌について、先進国の中でもこれほど“進歩”した国はないように思います。

先日もベトナムに旅しましたが、どこの手洗いにも消毒液まではみあたりませんでした。日本では、石けんは当然ながら、消毒液も多く見受けられます。デパートの地下、学校給食の現場、病院、レストラン…この衛生観念の進歩は過剰と言ってもいいのではないでしょうか?

さて、では、この状況がいいことづくめなのか。ここが問題です。ここからはあくまでも私個人の意見ですが、この過剰な清潔(殺菌)が、日本人の基礎的な免疫力の低下につながっていないのか。本来、手のひらには雑菌がたくさんあります。が、よい細菌もあるのです。それをすべて滅菌してしまうこと。これは、行き過ぎた衛生でないのか、と思うのです。

花粉症に限らず各種のアレルギーは、人体の免疫にまつわる不全です。つまり、菌などに対する抵抗力が落ちているために引き起こされるもの。本来、まな板は水で洗えばいいもの。それをプラスチック製のまな板を、官公庁が推奨したりしたことが問題だと思います。手も石けんで洗えば十分なのに、消毒液までを義務づけるような、お上のやり方が、ほんとうに国民のためになったのか。必ずしも、そうといえない。これが私の考え。

が、お上の批判をしているだけでは始まりません。自分の身は自分で守る。これしか、現状はありません。自然本来の力を借りて、日光にあてる。そういう殺菌方法を見直すべきときだと考えます。これは、海外の有識者も同意見です。なんでもかんでも、薬、クスリということが、やがては、免疫力の低下につながる…それが現在の大問題に直結していく。

毎年のように東南アジアを旅してみて、一昔前は花粉症やアトピーの気配もなかったのに、近年は、ぼちぼち、それらが増加の傾向があるように見えます。日本と同じように衛生教育が行き届くにつれて、増えてきたのかもしれません。

自然の食べ物、自然の力を活かす。旬の新鮮なものをいただく。住んでいるところに近い食材を摂る。人間の手の入っていないものをいただく。サプリメントに頼らない…そうした当たり前の取り組みを当たり前に続けていく。これが一番の、アレルギー対策だと、私は思っています。そして、ひとりひとりがそういう意識を持てば、まだ間に合うのではないか、そんな風にも思います。エコが叫ばれる昨今ですが、一番の被害を被るのは地球ではなく、人間自身だということを食を通じて実感する日々です。



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