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月刊薬膳コラム
■ 程さんの月刊薬膳コラム5月号 ■
「日本人の知らない意外な中国人の素顔」

 北京五輪が近づき、この夏、さらに中国が大きな脚光を浴びることは間違いないでしょう。今回は、「日本人の知らない意外な中国人の素顔」をお話ししてみたいと思います。遠くて近いようでいて、やはり遠い?! そんな中国人のお話です。

『食をもって世界を制す』

現代の中国は、ご存じの通り他民族の国家です。少数民族が数多く存在し多様な文化の花を咲かせています。が、一般的には中国=漢民族。つまり揚子江流域で歴史を積み重ねてきた人々の末裔が、大きな位置を占めています。中華という言葉の本来の意味合いは、「自分たちが世界の中心である」という宣言でもあります。

それだけに自意識は高く、我こそは世界なりという思いは四千年に亘り築き上げられてきたものです。一長一短で変わるわけもありません。その一方で常に辺境(国境や周辺地域)との軋轢、抗争が絶えることなく、いかに陸続きの大陸国として、漢民族が栄えるために、さまざまな知恵が生まれました。

根底には武力抗争を好まず、周辺を制圧しても、その国の独自の文化を大切にすることで関係を保ってきたのです。他民族に自国の文化を押しつけることは少なかったようです。そして、それらの国に対しては「食」という人間の基本的な慣習を広げることで制圧してきたとも言えるでしょう。

お箸、米…日本にもそうした影響は多々見られます。が、幸か不幸か、日本は海を隔てていただけに、中国の料理文化の一部だけがもたらされたわけです。

ベトナム、タイなどの料理の基本はすべて中国料理であること。そして、それらを華僑が伝え、やがて、政財界に大きな影響力をもたらしたのです。食をもって他国を制する…これは長い歴史のなかで証明されてきています。

世界各地のチャイナタウンがどこも隆盛を極めている事実をみても、これは明らかで、ユダヤ人が金融と科学で世界に覇権をひろげたことと対をなしていると、私は思います。

『儒教の国・食の風習にもそれが濃厚』

日本人に比べると、年配者を敬うということについて中国は厳しく守られているように思います。席順ひとつをとってみても、壁際の円卓の一番奥に最長老が座して、以下、二番目が右手、三番目が左手、四番目が二番の右手…といったぐあいに、厳密に決まっています。そして、一番手前の下座に主催者、招待主が座る。これは長い抗争の歴史から導かれたもので、突如、外敵に襲われても長老を守るために、そうした席順が生まれたのです。

当然、料理も酒も、年輩の了解なしに進めることはできません。必ず、長老が箸をつけてからなのです。このあたり、日本では、ほとんど見掛けられなくなりました(ことに家庭では)。さて、どちらが作法として、美しいのか?!

『貨幣より金・銀という価値観、そしてバブル景気』

私の母が旅行をするたびに、男である私のために、よく金細工のブレスレットやネックレス、指輪を買ってきてくれたことを思い出します。抗争に明け暮れた歴史から、漢民族には、国が保証する紙幣、貨幣を信用しない。金銀などの現物にしか信頼を置かないという思想があります。国は国。滅びもするが、人は生き続けなくてはいけない。そういう思いが積み重なった現れです。

現在は五輪を控えバブルが起こって、空前の好景気に覆われていて、今後多少の浮き沈みはあっても、21世紀、22世紀に巨大な大国として揺るぎない存在になることは間違いないでしょう。隣国の日本、貿易立国の日本として、どう向き合うのか、どうつきあっていくのか。これこそ、心して取り組むべき課題だと思います。



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