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月刊薬膳コラム
■ 程さんの月刊薬膳コラム3月号 ■
「中国産の農作物について」

 中国産の冷凍餃子から毒物が発見されて、社会問題になっています。以前から中国産の農作物について残留農薬をはじめとして、さまざまな問題が指摘されていましたが、今回ほど大きな騒ぎになったのは初めて。五輪を控え、中国当局も必死になって対応していますが、2月26日の現段階では真相は闇の中。不安は募る一方です。今回のコラムではその背景について考えてみたいと思います。

 日本政府や中国当局からの正式な発表がないので、軽率には話せませんが、今回の毒入り餃子について、私はその歴史的背景についてお話ししたいと思います。(故意に混入されたという見方もありますが、それはひとまず置きます)

 中国が日本向けに農作物を生産して輸出するようになったのは第二次大戦後。いまから30余年前のことになります。人件費の安い中国で日本向けの食材を供給することに動き出したのは、日本の商社です。日本での効率的な農作物の生産方法を現地に出向いて指導したわけです。

 農作物は当然ですが、ほっておくと虫が付きます。手をかけないと形もいびつになります。それをなんとか手間暇をかけずに、つまり合理的に解決しようと、農薬を散布する。これはなにも中国に限ったことではなく、日本でも日常的に行われていること。日本の30年前を思い出してください。やはり、農薬の問題が指摘されていましたね。

 要はその頃の知識、技術でいまもって中国は生産しているのです。残留もあるでしょう。別の例になりますが、いま五輪開催を目前にしている北京で大変な光化学スモッグが襲い、アスリートたちを悩ませそうとさえ言われています。光化学スモッグも、私たち日本人が、その昔に大変苦い思いをした経験があります。

 すべてにおいてとは言いませんが、やはり、そういう点で中国は日本から見れば、大きく遅れていることは間違いありません。だから、農薬の問題、今回の餃子の件は仕方がないと言っているのではありません。そういう国情だと理解した上で、中国の食材とつきあう心がけが必要だと思います。

 現在の日本の農業、農作物と同列で考えてはいけないのです。だから、当たり前のことですが、生鮮食料なら、しっかりと水洗いをすること。これは鉄則。中国では農薬を落とすために、洗剤を使用する人もいますが、論外です。またお湯もよくありません。せっかくの鮮度が落ちます。

 野菜は丁寧に葉の裏側まで水で洗う。そのとき大いに役立つのが、亀の子たわし。余談ですが、亀の子たわしは、日本の大発明で世界中にこんなに優れたものはありません。スポンジよりもずっといいと思います。ごしごしと洗う。それが一番です。生ものなら、これで大丈夫。

 加工食品となるとそうは行きません。が、いかに管理を強化したとしても、 全品検査などはできないので完璧はありえません。 ここは信頼の回復を待つしかないでしょう。日本向けの加工食品は、非常に厳しい管理の下で作られています。本来、殺虫剤が混入することは考えられません。清潔で繊細な日本人向けに、商社や技術者がどれほどのエネルギーを注いできたのか。それを思うと、残念の一語です。

 事件の真相は解明の結果を待つほかありませんが、自衛策のない加工食品は現在は一般の中華料理店でも利用されて、関係者は大きな被害にあっています。ことは命にかかわること、一刻も早く正確な真相が明らかにされるのを期待するばかりです。



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