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月刊薬膳コラム
■ 程さんの月刊薬膳コラム10月号 ■
「北京五輪は中国にとって国家事業」

 北京五輪まで一年を切りました。すでに前哨戦とされる世界大会がつぎつぎと開かれていますね。今回のコラムでは、その北京五輪についての私なりの予想です。北京五輪で、なにがどう変わるか? ハーフである私にはもちろん人ごとではありませんから。さて…

 北京五輪は中国にとって国家事業です。建物や道路などのハード面については、これは国家の強制的な立ち退きなどを含めて、うまく行くと思います。海外からの選手たちやお客様を出迎えるのにふさわしい立派なものが姿を見せるでしょう。

 問題はソフト。これだけの大事業をこれまで手がけていません。人のサービスなどは経験が大きくものを言うので、多少の混乱、不行き届きは出るでしょう。

 が、なによりも心配なのは、五輪後の不況です。現在は五輪に向けての建築ラッシュで、地方から労働力がかり出されています。それによる好況。

 ところが、建物も道路も完成したら…必然的にそうした労働者の仕事がなくなります。といって、いまさら地方に帰ることもできず、また、人件費そのものが、いまは高騰していますが、逆に労働力が余って、暴落の危険性があります。

 当然、これらのことは想定内なので、政府はそこをどう押さえ込むか。これがポイント。さらに大気汚染や食物、環境問題なども、それなりに解決できると考えます。いずれにしても、反動は大きいでしょう。

 私個人の仕事で言えば、この五輪を控えて、すでに中国料理を使ったパンの新作を、大手のメーカーより依頼されています。

 中国料理とパン…意外なようですが、実はそうでもありません。長江より北の地域では、西洋の酵母を使った発酵パンではありませんが、もともと蒸しパンや揚げパンを食する習慣があります。

 そのあたりは稲がなかなかとれないので。(すでに神戸には中華風パンの専門店があります。焼き豚をはさんだバーガーといったもの)

 要するに小麦粉を加工したものをパンというならば、蒸しパンも立派なパンです。向こうでは「刈包(クワパオ)」というパン料理が有名。豚の角煮にマスタードと高菜をパンに挟み込んでいただくもの。元来、野良仕事のお弁当がわりに、パンを持って行き、その農作業のときに使う刃物でパンを割いたのが始まりと聞きます。中国風のサンドイッチですね。

 さて、どんな中国料理のパンがいいのか、考えているところです。

 この五輪で一番おおきく変わるのが食生活ではないかと思っています。世界中からたくさんの方がお見えになる。それぞれの食文化を持って。そして、どん欲な中国人は、その文化を吸収すると思います。

 人の交流は文化の伝搬。ことに食は、人間にとっての一大事ですから、この北京五輪をきっかけに、次なる、21世紀の中国料理が誕生するのではないかと私は踏んでいます。これが実はなによりの楽しみなのです。



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