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月刊薬膳コラム
■ 程さんの月刊薬膳コラム10月号 ■
「熱帯のグルメの味」

 マレーシアにツアーにでかけました。マレー半島は30年ぶり。すっかり、街は様変わりしていましたが、料理の味は、むかしのまま。今回はマレーシア料理について、お話ししようと思います。

ポルトガル、イギリスの植民地から、第二次大戦後に独立。しかし、料理は中国の影響が一番強く見受けられます。熱帯のグルメの味は、、、?




 私は、何事も比較をすることで、そのものごとの本質が見えてくるように思います。日本料理を知って、あらためて、中国料理の長所や短所がわかるように、マレーシア料理からも多くの発見がありました。

いまのマレーシアの料理が確立したのは17世紀。マレーの王子と中国の姫が結婚して、その婚姻にともなって、マレーシアに広州や台湾の中国料理が持ち込まれました。

その料理はNYONYA・ニョウニャと呼ばれます。これはマレー語で、女性の二世の意味です。

もともと、マレーシアはスパイシーな料理が主流でした。熱帯の酷暑に耐えるために、ピリカラ味を好んだのです。これに中国流の、揚げる、炒めるが加わりました。

使うお鍋は両手付きの中華鍋。豊富な海の幸、イカ、エビ、魚に、鶏、牛、羊など。イスラム教徒が多いので、豚は食しません。

 見た目は、中華料理とかわりません。エビのチリソース炒めなどを始めとして、焼きビーフンの類、焼きそば、春巻きなども、ほとんど、見場は変わりませんが、中国よりも甘いのが特徴でしょう。

私の感じでいえば、中国料理のなかでも、マレー半島に近い台湾の家庭料理のように思えます。

日本との大きな違いは、野菜のおいしさ。日本は酸性土壌なので、野菜がおいしくありませんが、向こうは、アルカリ性の土地。ことに緑色の野菜の味は格別です。

空心菜(なかが空洞になっている野菜)やもやし炒めなど、なんでもないような料理が、実に美味。いかに日本の野菜が弱っているのか、痛感した次第です。

 珍しいのは、スルメ。日本でもよく売られている「スルメのさきいか」と同じようなものがあり、このスルメを細かく切って、炒めものやサラダに使います。

それと、驚いたのは、粉末の昆布を味付けに使うこと。これは意外でした。中国料理では、ふつう昆布は使いません。

ただ、江戸時代には北海道で採れた昆布を中国に輸出していた記録がありますから、この昆布の味は、中国では定着せずに、マレー半島に渡ってきたのだと思います。

海外に出かけられたら、その現地の味を味わうのは、当然にしても、ちょっと、勉強すると、より興味深い、料理による歴史の物語が広がりますよ。国境を美味は越えていく、そんな楽しさを再確認した次第です。



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