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月刊薬膳コラム
■ 程さんの月刊薬膳コラム11月号 ■
「中国ツアー」



 先月半ばにSARSのために延期していた中国ツアーに出かけました。西安と上海。ともに、今の中国を語る上で欠かせない都市です。旅の思い出を今回はご案内します。中国はどこに向かっているのか?それは日本の未来を考える上でも欠かせない、大きな課題です。



 今回の旅は、いつものように本場の中国料理を味わうこと、そして中国の現状を知ること。まず西安。その昔は長安と呼ばれていました。

唐の時代(618〜958年)を舞台にした口伝の物語(成立は明代)の「西遊記」に登場する三蔵法師がシルクロードを経てインドに向かい、そこで仏典を学び帰国。

この長安で仏教は発展を遂げます。遣唐使の空海が修行したのも、この古い都でした。

ここを訪れるたびに驚くのは、その新旧のバランスのよさ。もちろん、変化は目まぐるしく、都心は半年で姿を変えます。が、古き良きものを守ることも忘れてはいません。大雁寺(だいがんじ)という名刹にしても七層におよぶ塔がきれいに手入れされていて、見るものを圧倒します。

また、空海が学んだ青龍寺(せいりゅうじ)も素晴らしい姿を今に伝えてくれます。さて、日本でこれほどの状態で一千年以上も昔の名刹がどれほど残されているやら。



 一方、西安は不夜城としても知られ、政府は環境に配慮しながら活性化を図っています。50階建ての超高層ビルと、昔ながらの田舎道が共存するところに、21世紀の中国の真の姿が見えます。

 また上海はすでに日本の雑誌などでも紹介されているように、中国の近代化の象徴です。日本では未だに実用化されないリニア・モーター・カーが高速道路と平行して都心と郊外を結び大変な人気です。

鉄道やクルマといった日本のお家芸の分野でも、もう追い越されているといっていいでしょう。



 そうした外観よりも、私が今回の旅でも痛感したのは、人々の目の輝きの違いです。急成長を背景に、頑張れば自分だって富を得ることができる。自由資本主義の国々のようにリッチになれると、道行く誰もが思っています。

携帯電話を片手にタクシー・ドライバーは飛行機のチケットを売り込もうとしますし、また、歩きながら株の取引に真剣な表情のビジネスマンも多数見かけます。それは日本が高度成長期に入った頃の“輝き”です。

私のような一介の料理人に天下国家を論ずる資格も技量もありませんが、それでもいまの中国人のエネルギーを体感すると、日本の行く末を考え込んでしまうのです。

「今日よりも、明日はきっとよくなる」と考えている人が、はたして現在の日本にどれくらいいるのやら。すべてはここにあるのだろうと思います。

通勤電車で梅田に向かっても、列車のなかの高校生の8割から9割はピアスをつけてメールに夢中。辺り構わず大声で話し傍若無人。中身があれば外見など、というのは年寄りの考えでしょうか。



 料理の世界でも最近の若い人は辛抱ができません。だらだらとした印象です。遊ぶなら遊ぶ、学ぶなら学ぶ、眠るなら眠る。何事も無心になって続ければ、必ず道は開けるのに早々と投げ出しているように見受けられます。

他人のできないことをひとつ持つ。それが幸せになる一番の近道。個々の若い人がどれだけ、これに気づくか。それが日本の未来を握っている鍵ではないでしょうか。さて、みなさんは、どうお考えでしょうか?


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