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月刊薬膳コラム
■ 程さんの月刊薬膳コラム6月号 ■
「日本人が勘違いしている中国の食文化」


 毎年中国各地に出かけています。私のように中国料理を生業にしているものでも訪れる度に発見があります。みなさんが中国にいらした際に驚きそうな話をまとめてみました。

 まず中国にはない“中国料理”を。つまり日本で“中国料理”として親しまれているけれども、実際には中国本土では見かけない料理です。

ラーメン、焼き餃子、天津飯。これらは中国にはありません。八宝菜も似たようなものはありますが、基本的には中国にはないといっていいでしょうね。ラーメンに近いのは湯麺(タンメン)です。


日本のラーメンは茹で上げた麺に具をのせスープを注ぎますが、湯麺は必ず中華鍋で具を炒めて麺と出汁を加えます。ここが大きな違い。

また餃子は向こうでは水餃子が普通です。これらの“和製中国料理”は日本人の観光客向けにあるだけです。紹興酒に砂糖を入れて飲むのは日本流です。

日本人でかなり食にうるさい方でも最初から料理に塩、コショウ、カラシなどの調味料を加えるのを見かけますが、中国人はそうはしません。はじめは素の味を味わって、それから好みで調味料を加えるのが普通。これはよい風習だと思います。


 食事のマナーもずいぶん異なります。日本の場合は宴会でも家庭でもマイペース。自分の食べたいものを好きなタイミングでいただきますが、中国では年功序列の教えが徹底しているので目上の人が箸をつけない限り、決して他の人はいただきません。このルールを破ると軽蔑されます。

来客として招かれた場合でも譲り合うのが基本。
「どうぞ」「どうぞ」と譲り合うセレモニーがあると思ってください。

そして、お酒も同席している人と目線をあわせ軽く挨拶をしながら盃を傾けるのがならわし。一献一献にそうします。円卓の方々と順に目を合わせてゆくのです。

これは私も食事に夢中になって忘れることがありますが、中国人にはごくごく普通のことです。 


 中国では皿に残った料理のソースをご飯にかけていただきます。旨味のエッセンスを無駄にしないという考えですが、日本ではこれはネコ飯といって嫌われます。

さらによく勘違いされていることでいえば、中国では食べ物の残りカスはテーブルの上や下に巻き散らかす方がよいというお話。そんなことはありません。やはり不快感を与えないようにきれいに食べ終えるのが正しいマナーです。

それに骨のついた肉料理や殻のついたエビは箸で食べなくても手で取って口に運べばいいのです。すべて箸で、というのも日本流の食の作法でしょう。


 日本には日本の食の文化があり、中国には中国の食の文化がある。当然のことですがついつい知らないまま不作法になっていることは珍しくありません。いろいろな食の文化を知っていることがいいのに決まっています。
中国にお出かけの時は少しこんなことも思い出してみてくださいね。



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